監督退任にあたって
味波 政一
2020年3月末をもってソフトテニス部女子の監督を退任させていただくことになりました。1968年、故藤善先生から女子の練習相手になってくれないかという話があり、安易な気持ちで引き受けて以来52年に亘り天理大学ソフトテニス部に拘ってきたことになります。思い起こせば、当初女子部はその前年に関西学生リーグに加盟し、リーグ最下部の7部であるということであった。部員は4年二人、3・2年各一人、新入生二人(うち一人は硬式テニス出身)の6人であった。リーグ戦はダブルス3組の点取り戦なので、一人の故障者がでても大変である。その次の年も2人が卒業、新入生2人部員数であったので変わらず、3年目にして卒業生1人、新入生2人(うち1人はソフトボール出身)とようやく7人となって1名の余裕が出来た。それまでは、リーグ戦では、1組は試合、もう一組は準備、あと一組は審判に行くためベンチで応援どころかスコアラーもいない状態からみて皆に与えたその影響力は想像できるであろう。4年間で1部昇格を果たすことができたが以後関西以上での優勝がなく、目標をリーグ優勝から西・インカレに変えたところ、78年西日本学生で初優勝(計12回)することができ、以後81年開催学生リーグ戦で初優勝(計14回)、87年全日本学生で男女同時に初優勝することができた。今思えば推薦枠などはなく、新入部員がいなければリーグ戦出場も危うくクラブ存続の危機もあったが、今日まで発展できたのは、常に探求心を持ち続け努力を惜しまず練習熱心であったからだと思う。また、藤善先生はじめOBG・大学関係者など多くの方々のご指導ご支援ご鞭撻のお陰であります。厚く感謝申し上げたいと思います。
昨年から新型コレラウィルスの影響で大会が無くなり、まともに練習も出来ない大変な年になっていますが、新スタッフ、部員一同一丸となって困難に打ち勝ち、より一層の躍進を祈っています。